Triumphで盆栽

TRIUMPH STREET TRIPLE=トリンプ ストリップ君についての四方山話です。
少しずつでも上手に乗ってあげられるようにがんばります。

2013/04/19

トミン やっと28秒台 アンビートンまで入れたのに

トミンサーキットの会員になってもうすぐ1年。
なんと一度もスポーツ走行に行っていなかったので、慌てて走ってきました。

ちょうどその日は、Bコース(ジムカーナ業界で俗に言うトミンの上)で事務茶屋杯というジムカーナ大会をやっていました。
上には知り合いが50人はいるであろう中、一人Aコース(業界用語でトミンの下)を攻めました。


日曜で走行予約者も多く、受付「班分けします。29秒以上はS班。どうします?」
「え?ベストは29秒台ですけど、平均したら29は出てないです。」
受付「じゃあとりあえずN班で。変えたくなったら言ってくれればOKですよ」

という訳でN班で走り出しましたが、案の定自分が一番速い。
インからでもアウトからでも、ストレートでもコーナー中ですら抜けてしまって、気分がイイといえば良いんですが、クリアラップが取れません。

それでもラップショット見れば29秒台。
「まぁ嘘もついてないし受付もああ言ってたし、これでいいか」
と2本目もN班で走行。たまたま取れたクリアラップで28秒台。

気分を良くしてコースアウトしたらマーシャルが駆け寄ってきて
「S班に移ったら?28秒入ってるし。マーシャルに言われたって受付に言って」
と言われてしまいました。

常連さんにはアラシと思われたかも・・・


そうこうするうちに、お昼休憩に上のジムカーナ仲間と話しました。
「カッコイイ!」という賛辞もありましたが、
「なんか立ち上がってなくない?」
「シフトしてないよね?」
「ジム屋はやっぱりシフトできないっと思われるだろ!」

と流石はジムカーナシード。サーキット走行であっても目が肥えてます。

何を隠そう、この時点まで2速ホールドのオートマ走行をしていたのです。
おかげで全ての操作に余裕がある。アクセルはガバ開け出来るし、じっくりラインをトレースして余裕をもってブレーキングなわけです。

しかしトミンで600以上はホームストレートで2速。奥の右コーナー侵入で1速。というのがセオリーなのです。
知ってはいたけど、1速だとエンブレはキツイし開け過ぎればリアから飛ぶしで怖さが先に来てました。実際ちょっと試してもタイム落ちたし。

しかしジムカーナ仲間から適切なツッコミを受けて1速にチャレンジしてみました。

結果、思った以上に走れたもののタイムはダウン。29秒フラットらへんが限界。
バックストレートでは12000回転に設定しているシフトインジケータが光るしフロント浮きかけるしで怖い。乗っていて攻めている感はあるものの、タイムにはつながりませんでした。



さてトミンで28.69と言えば、「ある程度の振り分けを勝ち残ってきた」レベルであり、27秒台はトミンを走るライダーの10%程度らしいので、上位2割には入れそうです。

参考1(http://blog.livedoor.jp/nashijukuriza/archives/cat_10054593.html
参考2(http://www.jun1.org/page120.html


我がストリップはタイヤ以外フルノーマルのバーハンネイキッドと思えば頑張ったほうじゃないでしょうか。

が!しかし!本音はガックリ。思いっきり27秒台に入れるつもりでいました。

何故なら「タイヤ以外は」フルノーマルですが、このブログで一番アクセスの多いα12の記事(http://streettriplejaponica.blogspot.jp/2012/09/12.html)で書いたように、この度タイヤを履き替えました。

こちらが新タイヤ。

気張って前後新品です。
ダンロップのアンビートンですが、フロントは02R3N、リアは01RSとやや変則的。

フロントはジムカーナでチャンピオンのT氏から格安で、リアは01から02にモデルチェンジした時に格安放出品で購入して、リアに至っては2年は取っておいた熟成の逸品です。

正直劣化はしているでしょうが、1部山で屋外履きっぱなしのα12よりはるかにマシなはず。
プロダクションレースタイヤを盆栽バイクに付けるアタリが実に盆栽っぽくて良い感じです。

もちろん他人には勧めません。
自己責任にもほどがある温度依存性とかα12みたいなタイヤとは決定的な差があるのです。

さて参考ブログにもあるように、29~28秒台までα12や003STで来れば、プロダクションレースタイヤを履くことで一気にタイムアップが期待できるはずです。たぶん何もせんでも0.5秒は上がるはず。
まして1部山のα12から前後新品のアンビートンなら1秒以上上がってもおかしくない!

で、去年の持ちタイムが29.5なので、何もせずとも28秒半ば、気合を入れれば27秒!これは行ける!これでジムカーナ仲間でも最速クラスだし、トミンでもトップ10%以内のトップクラスだ!

と皮算用していたわけです。

一日走った(と言っても合計1時間ってとこ)結果がこちら。
フロント右サイド。1~2mm位アマリング。しかし良い感じに溶けてます。
 リア右サイド。フロントほど溶けてない。エッジまで使っているけど荒れてない。
リア左サイド。1mm位アマリング。溶け方はまあまあ。
 フロント左サイド。3mm以上のアマリング。

走っていてもトミン唯一の左コーナーが上手く寝かせられないし、走れない。
バンク自体も浅いのかフォームが悪いのか、ヒザも接地したりしなかったり。

27秒は意外と遠いのかもしれない。
と殊勝な事も思うんですが、同時にジムカーナで無駄に耳年増なので、自分の腕以外で出来る事が結構あることを知ってもいるのです。

アンビートンはフロントはともかくリアはグリップ不足なので、ピレリにすれば簡単にタイムアップできそう。
サスセットをマジメに作ればラインを選びやすくなって結果タイムアップできそう。
スリッパークラッチ入れて、スプロケを合わせればさらにタイムアップできる。

しかしあくまで盆栽ツーリングバイクなので、冗談抜きで合法的に公道を走れる事に疑問を持っているピレリの悪魔を履きたくありません。冷間性能は神経質な扱いをすればギリギリなんとかなるかもですが、ウェット性能はどうにもなりません。
ツーリングの途中で雨が降っただけでレスキュー呼ぶ羽目になります。

という訳で、ツーリング先で他のライダーをビビらせるためのウェザリングは出来たことだし、なくなるまではアンビートンで楽しみます。



ついでにアンビートンのインプレ。
ストリートトリプルとアンビートンは特にフロントでマッチしません。
何がってタイヤサイズが。

ストリートトリプルは外車らしくフロントフェンダーとタイヤの隙間が非常に少なくスタイリッシュです。
しかしそのせいで、同じサイズの120/70/17でも、ちょっとでも外径が大きいと途端にフェンダーに干渉します。
一回転する事にフェンダーがゴツゴツ言うので非常に不安になります。
走って回転速度が上がってしまえば摩擦が負けるので大丈夫みたいですが、あまりイイ気はしません。

さらにギリギリの隙間のせいでタイヤウォーマーが巻けない。
同じくストリートトリプルに乗るチーム員(http://star.ap.teacup.com/tabibito/)に聞くと
「トリプルはそんなもん。無理やり巻いてる」
との事だったので、何とかなるだろうと思っていたんですが、彼のフロントは外形の小さなピレリだったわけで、タイヤだけでも干渉するアンビートンではまったく無理でした。

しょうがないので、フェンダー以外の部分だけ巻いて温めましたが、果たしてやった方が本当にマシだったのか。


7月には車検が来るので、それまでにツーリングで距離を伸ばしておきたいものです。